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食糧の自給

食料を自給することはどうして大切なんですか?
実は、食料の貿易は非常に不安定なのです。

輸出入が盛んに行われている今でも、食料だけは自給しなければいけないといわれています。なぜ、日本の主食である米の自給が大切なのでしょうか。

日本はこれまで工業製品の輸出によって発展してきました。そしてこれからも国際化は進んでいくでしょう。そんな状況の中、なぜ食料だけは自給にこだわるのだろうと思っている人も多いはずです。

まずはじめに日本の食料の自給率を見てください。左図は米、小麦などの食用穀物のデータですが日本はわずか65%しか自給できていません。しかも、自給率は年々低下しています。主な食料の中で100%の自給率を誇っているのは米だけで、他の自給率の高い食料は、卵や牛乳、生鮮食料品など輸入に向かない食品ばかりです。

これと比べ、同じ先進国でもヨーロッパはとても自給率が高いのはなぜでしょうか。ヨーロッパは第2次世界大戦で農業がいったん壊滅状態になり、食糧不足に苦しみました。その経験を生かして、二度と食糧不足にならないように努力をして自給率をあげてきたのです。

食糧不足の原因は戦争だけではありません。世界的な異常気象にでもなればあっという間に食糧は不足します。20年前に日本で起こった食糧危機ではその大半を輸入に頼ってきた小麦が値上がりし、パンやうどんの値段がはね上がりました。工業製品と違って不足したからといって簡単に増産できないのも食糧の特徴です。これがもし米だったらどうなるのでしょうか。

世界での米の生産量は小麦の3分の2ですが、米の貿易量は小麦のわずか8分の1です。つまり、小麦は最初からある程度、輸出を考えて栽培されているのに対し、米は各国が自給を目的として作っている作物といえます。こんな余裕のない状態のなかで世界的な食糧不足になれば日本が米を輸入したくても輸入できなくなるでしょう。また、輸入できても値段は高くなり米を輸入に頼っている多くの貧しい国々に大きな影響を及ぼすことになってしまいます。

国内産の材料だけを使って食事を作るのが難しい今、せめて主食の米だけは100%自給したいと思うのは当然のことではないでしょうか。